気管支喘息の診断・治療

気管支喘息は、発作性の呼吸困難やゼイゼイするような呼吸、胸苦しさ、繰り返す咳(夜間や早朝)などの症状があり、気道の慢性的な炎症で起こる病気です。気道の過敏性も亢進していることにより、様々な要因(アレルゲン、大気汚染、呼吸器感染症、喫煙、気象、運動、食品や食品添加物、薬物、ストレス刺激物質など)で悪化します。

当院では必要に応じて、胸部レントゲン検査、血液検査、呼吸機能検査、呼気一酸化窒素(NO)ガス分析装置(NIOX VERO)を用いて喘息の的確な診断を行います。さらに、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、肺気腫など他の疾患の合併がある場合は同時に治療を行っていきます。

生活指導や喘息治療薬(吸入薬、内服薬、貼付薬など)により、発作を起こさず、健常な方と同様の生活が送れるような治療を行っていきます。重症喘息や難治性の喘息の方では、抗IgE抗体(ゾレア)や抗IL-5抗体(ヌーカラ)による治療を行います。
急性増悪時には、ネブライザーや点滴などによる治療を行い、入院の必要があれば近隣の医療機関へご紹介いたします。